愛娘

帝王切開術で子供のサポート含め、10人近くの方が手術室にいました。
大勢の方に守られた娘には、人に助けられて産まれてきたことを教えて育てていきたいです。


12月9日帝王切開、卵巣嚢腫摘出後部屋に戻りました。
その後すぐに脳神経外科の先生や看護師が見えて、10日の閉鎖手術について説明と同意がありました。
ある程度調べていた通りの説明で、いざ先生に言われると心構えをしていたとはいえ改めて突きつけられた気がして人前で泣いてしまいました。
辛い想いをするのは子供なので、私が悲しんでいられないのに。


10日早朝に痛み止めも入れずに車いすで娘を見に行きました。
さすがにおなかを切って12時間程度しか経っていない時に、麻酔や痛み止めなしに動くと激痛ですねw
かわいい娘の顔を見て少しホッとしました。
背中のコブを傷つけてはいけないので、うつ伏せで寝ています。
ミルクやおしめ替えももちろんうつ伏せです。
元気に泣いている姿をみればただの赤ちゃんです。


9時半より手術室に入り、11時頃手術前準備が済んで手術開始の連絡をいただきました。
終えたのは17時近い時間、約7時間半程で手術を終えてNICUに戻りました。
すぐ会いに行き眠る顔を見てホッとしました。
無事手術を終え、腰のコブが平らになり、頭部と共に傷部分がガーゼで覆われていました。


あとはしばらく様子を見て脳室拡大がないか経過をみていきます。


8割程の脊髄髄膜瘤の患者は閉鎖術の後すぐにシャントが必要な事が多いそうです。
髄液が流れず、脳室拡大すれば脳細胞が壊され知的障害が出るだけでなく、放置すれば命の危険もあるからです。
幸いなことに今のところ髄液がたまってくる様子は見られないようです。
ただ、成長と共に神経にどう圧迫がかかってくるかわからないので、細目にCTやMRIで見ていく必要があります。


術後から毎日髄液を抜いていたのですが、脳室拡大が見られないので、抜く作業を止めて様子を見て頂きました。
その作業中、どんなに消毒をしても雑菌が入る事があります。
本当に微量でしたが、雑菌が髄液内から見つかったようで、頭部に入れた管を入れ替える手術が必要となりました。
12月9日、ちょうど産まれて1か月です。
前日に同意書、説明等受けて当日2時間ほどで終わりました。
今回の手術は管を入れ替えるだけで、子供に負担も少ないし簡単な事も分かっていたのですが、やはり無事に終わったと聞くと本当に安心します。


また頭に傷ができて、同じ場所なので治りは前回より遅いです。
皮膚の下に膜ができてしまい、皮膚の下に髄液が溜まる状況にもなりました。
入院中は頭を高くしていましたが、退院後は危険なので普通に寝かせて下さいとの指示もありました。
やっと退院予定が出ました。
12月20日に退院です。
ただ、抜糸がまだ済んでおらず25日に外来です。
その後25日上記の皮下膜ができてしまい、髄液がたまって皮膚がぶよぶよした様子で、抜糸は延期。
28日にも延期、1月8日に抜糸が済みました。
ぶよぶよだった部分も22日現在だいぶ収まって皮膚がしっかりくっついてきました。
まだ多少やわらかいので、細目に様子見です。


退院する前に導尿、浣腸、薬飲ませ方など必要な事を教えてもらい、毎日病院に通ってできるだけ私がやっていました。
通うのは本当に大変で、私自身ストレスか睡眠不足か産後3日目から血圧が上がって無理できませんでした。
子供が退院した後から不思議と血圧は平常値以下で安定しています。
とはいえまだ安心するのは早いので自身も様子見ですけれどね。


今はミルクのたびに導尿と、鉄分不足なので毎日1回薬を飲ませる事を続けています。
2か月のワクチン後も体調不良や熱が出ることもなく過ごせているので、ありがたいです。


あとは、入院中股関節のレントゲンを撮って頂いたのですが、やはりこの病気のせいか多少ずれているようです。
足首は元々見てすぐわかるぐらい金具を入れる手術が必要かな、という状態でした。
足首、股関節両方ハビリが必要です。
毎日足首は伸ばすように理学療法士の方に教えて頂いたようにマッサージを続けています。
19日検診の時、かなり状態は良くなっていると褒めて頂き、今すぐに装具が必要という状況ではないと言ってもらえました。
将来的にはおそらく装具が必要で、もしかしたら足の筋の移植をするかもしれません。
できるだけ子供に良いようにできる限りのことは続けていきます。